
2026年4月25日(土)、日頃より病診連携でお世話になっている守口敬仁会病院主催の「第29回北大阪病診連携懇話会」にて、講演の機会をいただきました。北河内全域から多くの病院・診療所の先生方にお越しいただき、感謝申し上げます。
当日は、大東市・四條畷市を中心としたこまくさ在宅クリニックの在宅医療・在宅緩和ケアの取り組みについてご紹介しました。
がん治療において、抗がん剤治療などを終え、終末期を自宅で過ごすことになった場合でも、緩和ケアは継続して行われます。特に痛みが強くなった際には、内服薬や医療用麻薬などによる薬物療法だけでなく、症状に応じて放射線治療が有効な選択肢となることがあります。
当院では、緩和ケアに理解の深い放射線治療医とも連携を取りながら、在宅療養中であっても、必要に応じて速やかに放射線治療へつなげられる体制づくりに努めています。

また、講演では在宅ハイフローセラピーについてもご紹介しました。
ResdMed社のハイフローセラピー機器
在宅ハイフローセラピーは、鼻カニューレを用いるため装着性に優れ、加温・加湿された空気や酸素を高流量で供給できる呼吸療法です。在宅酸素療法、いわゆるHOTと、非侵襲的陽圧換気療法であるNPPVの中間的な位置づけとして、在宅療養における新たな呼吸管理の選択肢となっています。
現時点では、保険診療上の対象は主にCOPDの患者さんに限られていますが、呼吸困難の緩和や痰の喀出支援、生活の質の維持という観点から、今後さらに在宅医療の現場で活用が広がっていく可能性がある治療法です。
当院でも、複数の患者さんが在宅でハイフローセラピーを継続されており、呼吸困難の軽減や療養生活の安定に寄与しています。特に緩和ケアの領域では、呼吸苦を和らげ、患者さんが自宅でより穏やかに過ごすための重要な選択肢の一つになると考えています。
今後も、地域の医療機関と連携しながら、患者さんとご家族が住み慣れた場所で安心して過ごせるよう、在宅医療・在宅緩和ケアの充実に取り組んでまいります。
