可能な検査・処置

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Tests and treatments訪問診療で可能な検査・治療

訪問診療で可能な検査・治療<

医療技術の進歩により、在宅医療でも使用できる検査や治療方法が増えてきました。大東市・四條畷市のこまくさ在宅クリニックでは、次のような検査と治療を実施しています。

主な検査

血液検査(採血)

貧血・感染症・炎症反応・肝機能・腎機能・糖代謝・電解質・腫瘍マーカーなど、身体のの状態を多面的に評価する基本的な検査です。短時間で行え、安全性も高く、診断や治療方針の決定に重要な情報を得られます

12誘導心電図

12誘導心電図は、胸部と四肢に電極を装着し、心臓の電気活動を多方向から記録する検査です。不整脈、虚血、心肥大などの有無を迅速に評価でき、痛みや被ばくはありません

超音波検査(エコー検査)

高周波の音波を使って身体の内部構造を映像化する非侵襲的な検査方法です。主に腹部の臓器や血管、筋肉、関節などを対象にしています。訪問診療でも持ち運びが可能な機器を使用することで、安全かつ確実にこの検査を行うことができます。

肺機能検査(スパイロメトリー)

肺の換気能力を測定する検査で、息を吸ったり強く吐いたりする力と量を評価します。喘息、COPD、長引く咳、息切れの原因精査などで行われる標準的な検査です。

検査の内容

・深く息を吸い込み、できるだけ強く・速く息を吐き出します。
・専用のマウスピースに息を吹き込むだけで、痛みはありません。
・測定は数回行い、安定した結果を確認します。

わかること

・肺活量(どれだけ吸えるか)
・1秒量(どれだけ素早く吐けるか)
これらから、閉塞性障害(喘息・COPD)や拘束性障害(間質性肺疾患など)の有無と程度を判断できます。

主な処置・治療

在宅緩和ケア・看取り

 病状が進行した患者さんに対し、疼痛・呼吸困難・不安などの症状緩和を在宅で包括的に行う医療です。

 ご本人の価値観を尊重し、住み慣れた自宅で最期まで過ごせるよう支援します。医師・看護師が定期訪問し、症状変化時の迅速対応や家族支援も行います。

終末期の鎮静

 強い苦痛が他の治療で改善せず耐え難い場合に、薬剤で意識レベルを下げ症状を和らげる医療です。

 内視鏡検査の時に痛みを感じないように眠くなる薬を注射するのをイメージしてください。

 倫理的配慮のもと、ご本人とご家族の意思確認を行い、症状評価を継続しながら適切な深さで調整します。尊厳を保ちながら安楽な終末期を支援します。

在宅酸素療法(HOT)

 慢性呼吸不全で血中酸素  (SpO2)が低下する患者さんに、携帯型または据置型の酸素供給装置を自宅で使用する治療です。

 酸素濃度を適切に保つことで息切れの改善、運動耐容能の向上、肺のみならず心臓への負担軽減が期待できます。

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎、慢性的な誤嚥性肺炎といった呼吸器疾患のほか、癌の肺転移、肝硬変や肝転移による肝臓の腫れや大量腹水で呼吸困難が強いときに使用します。

在宅ハイフローセラピー

 在宅環境で、高流量の加温加湿酸素を鼻カニュラから持続投与する治療です。上述の在宅酸素療法よりも何倍にも強い気流が出てくるイメージです。

 通常の酸素投与よりも呼吸仕事量を大きく軽減し、換気効率の改善、二酸化炭素排出の促進が期待できます。後述のマスク(NPPV)に比べて快適性が高く会話・飲水も可能です。

※現在、保険適用となる疾患は安定した慢性閉塞性肺疾患(COPD)のみです。

人工呼吸器

気管切開下陽圧換気療法 (TPPV)

TPPVは気管切開を介して換気管理を行い、長期呼吸不全に対応します。在宅でも24時間管理が可能で、設定調整・呼吸状態の観察・感染予防が安全管理の要となります。

非侵襲的人工呼吸 (NPPV)

 NPPVはマスクで加圧換気を行い、呼吸筋負荷を減らす非侵襲的治療です。下のCPAPと似ていますが、CPAPよりも設定が細かくできる機械を使います。

 マスクは鼻口タイプ,鼻だけタイプなど実に様々な種類があります。フィッティングが非常に重要で、患者さんが苦痛なく装着できるよう色々なマスクを試します。

CPAP(持続陽圧呼吸療法)

 睡眠時無呼吸症候群に対し、マスクから一定の陽圧空気を送り続け、気道の虚脱を防ぐ治療です。無呼吸を大幅に減らし、日中の眠気・集中力低下・高血圧などの合併症改善が期待できます。

 適切な圧設定、マスクフィッティング、漏れ対策、加湿管理が効果と快適性の鍵となります。在宅で安定して運用でき、長期予後改善にも寄与する標準治療です。

 マスクは鼻口タイプ,鼻だけタイプなど実に様々な種類があります。フィッティングが非常に重要で、患者さんが苦痛なく装着できるよう色々なマスクを試します。

気管カニュレ交換

 気管切開の患者さんのカニュレを定期的に交換し、安全な呼吸の維持をサポートします。交換後は通気性・固定状態・皮膚トラブルの有無を確認し、緊急時対応も整えます。

 基本的には病院で造設し、在宅で定期的に交換するというイメージです。

中心静脈栄養(CVポート管理)

 CVポートを用いて高カロリー輸液や薬剤投与を行う長期栄養管理です。食事摂取が困難な患者さんの栄養維持に有効で、在宅環境でも安定した管理が可能です。

CVポートとは?

 高カロリー輸液や化学療法などの投与のため使用されます。腕での点滴が難しくなったとき、CVポートを埋め込むことで、簡単に点滴が出来るというメリットがあります。食事摂取が困難な患者さんの栄養維持に有効で、在宅環境でも安定した管理が可能です。

 CVポートは、点滴がとれない患者さんの緩和ケアにおいても重宝します。たとえ腕からの点滴ができなくても、CVポートがあること鎮痛薬や鎮静薬を素早く静脈投与できるため効果がすぐに得られ、また調整がしやすいのです。これまで、多くの場面で助けられた経験があります。

※CVポート造設は連携病院にて行います(1泊程度の入院が標準的)。一般的には前胸部(鎖骨の下あたり)にポート本体を埋め込みます。

末梢点滴(一般的な静脈点滴)
皮下点滴(皮下点滴)
末梢点滴とは

腕などの末梢静脈から輸液・薬剤を投与します。一般的にイメージされる点滴がこれです。

脱水改善や抗菌薬投与に使用します。刺入部の腫れ・痛み・閉塞を定期的に確認し、必要に応じて刺し替えます。短期間の治療に適し、在宅でも安全に実施できます。

皮下輸液とは?

皮下組織に細い針(非金属のため安全)を留置し、何時間もかけてゆっくりと水分や電解質、抗生剤を補給する方法です。お腹ですることが多いです。

静脈確保が困難な高齢者や終末期の患者さんで有効で、脱水改善や口渇緩和に適しています。痛みが少なく在宅でも安全に行え、感染リスクも比較的低いのが利点です。投与速度は緩徐であるため急速補液には不向きですが、必要量を安定して補給でき、生活負担を抑えた水分管理が可能です。

経口摂取ができないけれども静脈点滴からの点滴もできない、でも何もせずに看取るのは家族としても辛い、といったケースに皮下輸液で看取りまでの時間を延ばし、家族が心の準備をする期間を設けるといったケースもよくあります。

経管栄養(胃ろう、経鼻胃管)

 嚥下困難の患者さんに対し、胃ろうまたは経鼻胃管を通じて栄養や水分・薬剤を投与する方法です。誤嚥リスクを下げ、安定した摂取が可能です。投与速度・残留量の確認、チューブトラブルや皮膚障害の予防が継続管理の要点です。

膀胱留置カテーテル

 排尿困難や尿量管理が必要な患者さんに、尿道から膀胱へカテーテルを留置し持続排尿を確保します。閉塞・感染予防のため定期交換が必要で、尿量・尿性状の観察も重要です。自己抜去予防や皮膚ケアも在宅管理のポイントです。

 尿路の閉鎖(前立腺肥大症、尿路結石、子宮脱など)や膀胱の機能不全(脊髄損傷などによる神経系の障害、薬剤の影響など)で排尿困難な場合に使用します。

 在宅特有の事情として、頻回のオムツ交換が出来ず皮膚トラブルや感染症を起こしやすいといった介護的事由で挿入することがあります。

 病院では重症のため尿量管理が必要なケースによく用いられます。

人工肛門・膀胱管理(ストマ管理)

 ストマ周囲皮膚の保護、排泄物の適切な処理、パウチ交換が中心となる在宅管理です。皮膚トラブルの早期発見、装具選択、漏れへの対処が生活の質に直結します。定期的な観察と指導により、清潔保持と安定した日常生活を支援します。

各種ドレーン管理

 胸腔・腹腔などに留置されたドレーンが適切に排液できているかを監視し、閉塞・感染を予防します。排液量・性状の変化は病状悪化の指標となるため注意深い観察が必要です。固定や創部管理を徹底し、安全に在宅継続が可能です。

腹水穿刺(腹腔穿刺)

肝硬変や悪性腫瘍などでお腹に水(腹水)がたまると、お腹の張り・息苦しさ・食欲低下などの症状が起こります。腹水穿刺は、細い針やカテーテルを使って腹水を排出し、症状を和らげる治療です。

どんな症状に効果がありますか?

お腹の張りや苦しさの軽減
呼吸のしやすさ改善
食事摂取量の改善
生活の質(QOL)の向上

治療の流れ
  1. 診察・超音波での評価
  2. エコーガイド下で穿刺(20〜40分程度)
  3. 必要量の腹水をゆっくり排出
  4. 処置後の経過観察
褥瘡(じょくそう;床ずれ)

除圧と清潔保持を基本に、褥瘡の状態や程度に応じて、外用薬・貼付材を使用します。壊死組織はデブリードマンで除去し、深い褥瘡には陰圧閉鎖療法を行う場合があります。

局所の治療と同時に、栄養管理を重視し、必要に応じて亜鉛などの補充を行います。

在宅自己注射(インスリン等)

 患者自身または家族が、自宅で薬剤を適切な手技で皮下注射する治療です。用量管理、穿刺部位ローテーション、低血糖や出血の予防が重要です。定期的な指導と記録管理により、安全かつ安定した治療継続を支援します。

 インスリンが代表的な薬剤ですが、近年たくさんの皮下注製剤が出ています。片頭痛や神経難病、膠原病や骨粗鬆症などの治療薬があり、対象となる薬剤は何十種類にも及びます。

ボツリヌス療法

 脳卒中の後遺症や神経難病では、手足の筋肉がつっぱって動かしにくくなる「痙縮(けいしゅく)」が起こることがあります。

痙縮による日常生活の支障

肘が曲がったままで日常生活に支障がある/介護が大変
手が開きにくい/拳を握ったままになる
膝や足のつっぱりのせいで歩きにくい
介護や清潔ケア(爪切り・手洗い・更衣)が困難になる
痛みやこわばりで夜間に眠れない

当院では、この痙縮に対してボツリヌス療法(筋注)を行っています。対象部位は、上肢および下肢の痙縮です。

トリガーポイント注射

 筋膜や筋硬結部位に局所麻酔薬(ネオビタカイン等)を注射し、疼痛緩和を図る治療です。筋緊張の改善や可動域向上が期待でき、慢性疼痛や筋性頭痛に有効です。解剖学的安全域を確認しながら施行し、施行後のストレッチ指導も併用します。

指定難病更新(臨床調査個人票)

 既に「受給者証」をお持ちの方は、有効期限の前に自治体から更新案内が届きます。

 更新にあたっては、主治医が作成した「臨床調査個人票(更新用)」が必要です。かかりつけの患者さんについては、当院で個人票を記載いたします。

 受付期限を過ぎると、新規申請扱いになる可能性があり、助成が一時的に停止されることがあるため、期限内の申請が重要です。

※初回の難病申請については、専門的検査が必要ですので、通常は病院で行います。

予防接種

当院かかりつけの患者さんとそのご家族には、各種ワクチン接種を行っています。

【主なワクチン】
インフルエンザ、COVID-19、帯状疱疹(シングリックス、弱毒性生ワクチン)、肺炎球菌ワクチン、HPVワクチン(シルガード9)、髄膜炎菌ワクチン、小児の予防接種(定期+任意)

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