クリニック名にある「こまくさ」をご存じの方は、もしかしたら山登りを嗜んでいらっしゃるかとお見受けします。こまくさは、高山植物の女王として砂礫の厳しい高山環境に彩りを添える、小さくも凛と咲く美しい花で、多くの登山者を魅了し山にいざなっています。

訪問診療・在宅医療も、山登りに通じるものがあります。自宅で過ごすということは、病院のように人的・設備的に整った環境とはある意味、正反対です。「ちゃんとやっていけるだろうか？」「症状が悪くなったらどうしよう…」「看護や介護は初めてだけど、私たちだけで大丈夫だろうか？」など、色々な不安を抱えて訪問診療・在宅医療の登山口に立ちます。

また訪問診療・在宅医療ではご家族の介護協力が不可欠なことも多く、心理的・肉体的な負担はないといえば嘘になります。そういった不安や困難を抱えつつも、住み慣れたご自宅で生活を送ることに価値を見いだし、歩んでいこうとする患者様やご家族を訪問診療・在宅医療のチームが支えながら一歩ずつ乗り越えていきます。
「自宅で過ごせて良かった」「安らかな最期を迎えられた」「満足する介護ができて後悔はない」と言えるような、人生のゴール （山頂）を目指して。

訪問診療・在宅医療へいざない、時には歩む元気を呼び起こし、時には安らぎを与え、そして人生に彩りを添える、そのような存在でありたいと思い「こまくさ」と名付けました。
患者様お一人おひとりの意思や価値観を尊重し、ご家族の不安に寄り添いつつ、最期まで安心してご自宅で過ごせる最良の医療をお届けいたします。
訪問診療・在宅医療の利用をお考えでしたら、まずは一度、当クリニックへご相談ください。